生命保険の選び方のポイントは?種類や考え方について解説
ここでは、生命保険の種類と選び方について解説します。
なお、本記事において、生命保険は死亡に備える保険だけでなく、病気やケガ、介護、老後、教育資金等に備える民間保険も含めます。
この記事のポイント
- 生命保険は加入の目的別に種類が分かれる
- 保険を選ぶ際は、保障内容・保障期間・保障額・保険料と払込期間のバランスを検討する
- 20代〜60代以降まで、それぞれの年代ごとに保障を見直す際のポイントが異なる
- 生命保険について知りたい時は、「ほけんの窓口」の無料相談を活用できる
生命保険の種類
生命保険には多様な保険商品があり、加入の目的によって必要となる保障の内容が異なります。そのため、生命保険を選ぶ際は、何のために生命保険に入るのかについて明確にしておくとよいでしょう。
加入の目的ごとに、どのような生命保険があるかについて解説します。

死亡に備える保険
生命保険に加入する代表的な目的として、死亡への備えが挙げられます。
死亡に備える保険には、終身保険や定期保険、収入保障保険、養老保険等が該当します。これらは保険の対象となる本人(被保険者)に万が一のことがあった場合、のこされた家族が経済的に困らないようにすることを目的とした保険です。
保険の対象となる本人が死亡または保険会社所定の高度障害状態になった場合は、受取人に保険金が支払われます。
■死亡に備える主な保険
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 終身保険 | ・一生涯の保障が準備でき、途中で解約した場合は解約返戻金を受取れる場合がある ・葬儀費用の準備や相続対策等に向いている |
| 定期保険 | ・掛捨て型が一般的で、終身保険と比べて保険料は割安 ・子育て期の生活費や教育費等への備えに向いている |
| 収入保障保険 | ・定期保険の一種で、一定期間、毎月、年金形式で支払われる ・のこされた家族の毎月の生活費への備えに向いている |
| 養老保険 | ・死亡保障と貯蓄性の両方を備えるが、保険料は定期保険に比べて割高 ・教育資金や老後資金等の資金準備と死亡保障への備えに向いている |
死亡保険については、以下の記事をご覧ください。
死亡保険とは?終身と定期の違いと自分にあった選び方を解説
解約返戻金については、以下の記事をご覧ください。
生命保険の解約返戻金はいくらもらえる?仕組みや解約時の注意点
病気やケガに備える保険
病気やケガに備える保険には、医療保険やがん保険、就業不能保険等が挙げられます。
病気・ケガをした際の治療費や、働くことができなくなった場合の生活費に備えるための保険です。
■病気やケガに備える主な保険
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 医療保険 | 病気やケガで入院・通院したり、手術を受けたりした場合に給付金が受取れる |
| がん保険 | がんの治療に特化した保険で、がんと診断された場合や、がんで入院・通院や手術をした場合に給付金が受取れるものが多い |
| 就業不能保険 | 病気やケガで長期間働けなくなった場合に、給付金が受取れる |
がん保険については、以下の記事をご覧ください。
がん保険はいらない?不要といわれる理由や必要性が高い場合を解説
介護に備える保険
介護が必要になった場合に備え、介護費用をカバーするための民間の介護保険もあります。
保険の対象となる本人が要介護状態になった時等に、一時金や年金形式で給付金が受取れます。公的な介護保険を補完する役割があり、介護の経済的な負担を軽減することが可能です。
民間の介護保険については、以下の記事をご覧ください。
民間の介護保険の必要性やメリット・デメリット、選び方を徹底解説
老後に備える保険
老後に備えるための保険には、個人年金保険があります。
個人年金保険は、一定年齢まで毎月保険料を払込み、受取開始時期になると年金形式でお金が受取れる保険です。受取期間は、終身タイプと一定期間タイプがあり、公的年金制度に加えて、個人年金保険で老後資金を準備することで、老後の生活に備えられます。
個人年金保険については、以下の記事をご覧ください。
個人年金保険とは?メリット・デメリットや必要性をわかりやすく解説
子どもの教育に備える保険
子どもの教育に備える保険には、学資保険等があります。
学資保険は、子どもが一定の年齢(18歳等)になった時や、小学校・中学校・高校・大学等の入学のタイミングで、祝金や満期保険金が受取れる保険です。
多くの学資保険では、保険料払込期間中に契約者(保護者)が死亡または保険会社所定の高度障害状態になった場合、その後の保険料の払込みが免除になる商品やプランがあります。また、子どもの入院、手術等の際に給付金が受取れる医療特約を付加することができます。
学資保険については、以下の記事をご覧ください。
学資保険とは?メリット・デメリットや仕組みについて解説
生命保険については、以下の記事をご覧ください。
生命保険とは?仕組みや種類、備えられるリスクやニーズ等を解説
生命保険の種類やそのメリットについては、以下の記事をご覧ください。
生命保険の種類とは?保障内容や加入のメリットをわかりやすく解説
保険と貯蓄の違い
将来の出費に備えるための手段としては、保険の他、銀行預金等でお金を蓄える貯蓄もありますが、両者の役割や仕組みは大きく異なります。
保険は、病気やケガ、あるいは事故や死亡等の予測しにくいリスクによって発生する大きな出費に備えるための仕組みです。加入後、所定の条件を満たした場合には、保険料を払込んだ期間や金額に関係なく、まとまった保障を受けられます。
一方、貯蓄は、将来の支出に備えて計画的に資金を積み立てる方法です。積み立てた期間や金額に応じて少しずつ資産が増えていきます。

保険は「突発的で大きなリスクへの備え」、貯蓄は「計画的な支出への備え」として、それぞれ異なる役割を担っています。
そのため、生命保険を選ぶ際には、両者の特徴を正しく理解し、目的に応じて保険と貯蓄を組み合わせて備えることが重要です。
自分に合った生命保険選びの手順
生命保険を選ぶ際は、保険に加入する目的や、自分に必要な保障を明確にすることが重要です。
加入すべき保険の種類が決まったら、保障の期間や保障額、保険料と払込期間が適切かを検討していきましょう。

1. 備えたいリスクと保険の種類を確認
生命保険を選ぶ際は、まず備えたいリスクを確認し、それに合う保険の種類を選びましょう。
家族構成やライフステージによって必要な保障は異なります。
以下の表に、生命保険で備えられる主なニーズと保険の種類についてまとめました。なお、掲載はあくまで一例です。商品や特約の付加により保障内容は異なります。
■生命保険で備えられる主なニーズと保険の種類
| 目的 | 生命保険 | 主な保障のイメージ(一例) | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 生活費 | 葬式費用 | 入院・治療費 | 老後資金 | 学費 | 貯蓄 | 介護費用 | ||
| 死亡に備える | 終身保険 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||
| 定期保険 | ◯ | ◯ | ||||||
| 収入保障保険 | ◯ | |||||||
| 養老保険 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||
| 病気やケガに備える | 医療保険 | ◯ | ||||||
| がん保険 | ◯ | |||||||
| 就業不能保険 | ◯ | |||||||
| 介護に備える | 介護保険 | ◯ | ||||||
| 老後に備える | 個人年金保険 | ◯ | ◯ | |||||
| 子どもの教育に備える | 学資保険 | △※ | ◯ | ◯ | ||||
※子どもの入院・通院・手術等の際に保険金が受取れる、医療特約を付加できる商品もある
リスクや備え方を一人で整理するのは難しいと感じる人もいるでしょう。
例えば「病気に備えたい」と考えている場合、入院や手術の治療費を中心に備えたいのか、病気で収入が減少することへの不安があるのかによって、検討する保険は異なります。
「ほけんの窓口」では、必要な備えを一緒に考えるところから相談に応じています。
2. 保障期間の検討
必要な保障が明確になったら、保障期間を検討しましょう。ライフステージによって、保障が必要な期間は変化します。
例えば、一家の稼ぎ手に万が一のことがあった場合に備えたい場合でも、子どもが独立するまでの一時的な保障が必要なら定期保険、配偶者の老後まで考えて一生涯の保障を求めれば終身保険といったように、適した生命保険は違ってきます。
3. 必要保障額の検討
保障期間の次は、必要な保障について、保険金や給付金がどれくらい必要かを検討します。
必要保障額の目安は、想定する費用から生命保険以外で確保できる保障(公的保険等)の額を差し引いた金額です。
例えば、一家の稼ぎ手が亡くなった場合に、のこされた家族の生活費を確保するのが目的なら、家族の生活費及び葬儀費用、住宅の賃料等の金額を見積もり、その金額から、受給する遺族年金や家族の勤労収入、自己資産等を差し引いた額が、おおよその必要保障額となります。
生命保険の死亡保障については、以下の記事をご覧ください。
生命保険の死亡保険金はいくら必要?必要保障額の目安を解説
4. 保険料と払込期間の検討
必要保障額が明らかになったら、保険料と払込期間を検討しましょう。
保障が充実していても、保険料が高すぎれば、家計の負担となってしまいます。保険金や給付金が高くなるほど、保険料も高くなるので、無理なく払込める保険料の保険商品を選ぶことも重要です。
必要な保障に対して、保険料の負担が大きい場合は、保障額や保障期間、払込期間等のバランスを見直すことが大切です。
生命保険料の相場については、以下の記事をご覧ください。
生命保険料の相場はいくら?年齢・年収別の平均金額を紹介
【年代別】保障を見直す際のポイント
結婚や子どもの誕生、子どもの独立、定年等ライフステージが変わると、必要な保障内容も変わり、加入している保険では実際のライフスタイルに適さなくなることがあります。
そのため、生命保険に加入した後も、保険の更新時やライフステージが変わるタイミングで内容を見直し、必要に応じて保障内容を変更したり、他の保険への加入を検討したりするとよいでしょう。
20代:病気やケガによる収入減少に備える
20代は、比較的健康リスクが低い一方で、病気やケガによる収入減少に備えることが重要です。
医療保険や就業不能保険を中心に検討するとよいでしょう。結婚している場合は死亡保険、子どもがいる場合は学資保険も検討対象となります。
また、女性の場合は、若い世代でも女性特有のがんのリスクに備えた保障を検討するケースもあります。
20代の生命保険の必要性については、以下の記事をご覧ください。
20代に生命保険は必要ない?保険料の平均やおすすめの保険を解説
30代:家族構成の変化によるリスクに備える
30代は、結婚や子どもの誕生等により家族構成が変化しやすい時期です。医療保険に加えて、がん保険や、葬儀費用等に備える少額の死亡保険を検討するケースが増えます。子どもがいる場合は、死亡保険や学資保険による備えも重要になります。
30代におすすめの生命保険については、以下の記事をご覧ください。
30代におすすめの生命保険は?選び方と平均的な保険料を紹介
40代:老後資金への備えを検討する
40代は、教育費や住宅費等の支出が多くなる一方で、老後資金の準備も意識し始める時期です。30代までの保障に加えて、個人年金保険等を活用し、老後に向けた備えを検討するとよいでしょう。
40代に必要な生命保険については、以下の記事をご覧ください。
40代に必要な生命保険は?備えるべきリスクと選び方を解説
50代:生活環境の変化に合わせて保障を見直す
50代は、子どもの独立や自身の退職が視野に入り、生活環境が大きく変化する時期です。死亡保険・医療保険・がん保険の保障内容が現在の状況に合っているかを確認しましょう。また、介護保険や個人年金保険についても、老後の生活費や介護費用をカバーできるか見直すことが重要です。
50代の保険の見直しについては、以下の記事をご覧ください。
50代の保険の見直しは不要?選び方や見直す際のポイントについて解説
60代以降:病気やケガ、介護のリスクに備える
60代以降は、住宅ローンの完済や子どもの独立等により、死亡保障の必要性が低下する場合があります。一方で、病気やケガ、介護のリスクは高まるため、死亡保障を見直しつつ、医療保険や介護保険が十分かを確認することが重要です。
60代の保険については、以下の記事をご覧ください。
60代からの保険は不要?見直しのポイントや保険料について解説
シニア向けの死亡保険については、以下の記事をご覧ください。
シニアでも死亡保険に加入できる?おすすめの保険や選び方を解説
保険加入の目的を明確化し自分に合った生命保険を選ぼう
生命保険は、多様なニーズに応えるために、さまざまな保険商品が用意されているため、加入する目的を明確にしてから保険を選ぶことが大切です。
その上で、必要な保障期間や保障額、払込める保険料、払込期間等を検討することで、自分に合った保険を選択できるでしょう。
「ほけんの窓口」では、生命保険の選び方に関する質問や見積もり等が、何度でも無料で相談できます。生命保険の選び方について疑問点がある場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

「ほけんの窓口」の無料相談については、以下の記事をご覧ください。
「ほけんの窓口」で無料相談できる理由は?相談の流れやメリットを紹介
生命保険の選び方についてよくある質問
生命保険の選び方について、よく聞かれる疑問をまとめました。それぞれの質問について解説していますので、参考にしてください。
- 生命保険にはどのような種類がありますか?
- 生命保険は、備える目的に応じていくつかの種類に分けられます。主に、死亡に備える「終身保険」「定期保険」等の死亡保険、病気やケガに備える「医療保険」や「がん保険」、働けなくなった場合に備える「就業不能保険」の他、介護に備える民間の「介護保険」や老後に備える「個人年金保険」、子どもの教育に備える「学資保険」もあります。目的に応じて適切な保険を選ぶことが大切です。
- 自分に合った生命保険を選ぶためのポイントは?
- 生命保険を選ぶ際は、まず加入目的を明確にし、必要な保障内容を整理することが重要です。
その上で、保障期間や必要保障額、払込期間等を検討し、保険料とのバランスを確認します。また、公的保険や貯蓄でカバーできる範囲も踏まえ、無理なく継続できる内容かを判断することが大切です。
- 生命保険を見直すべきタイミングは?
- 生命保険は、結婚や子どもの誕生、住宅購入、子どもの独立、定年等、ライフステージが変化するタイミングで見直すことが重要です。これらの変化により必要な保障内容や金額が変わるため、現在の契約が実際のライフスタイルに適しているかを確認し、必要に応じて保障内容の変更や新たな保険への加入を検討するとよいでしょう。
監修者プロフィール
原 絢子
日本FP協会 AFP認定者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
自分で保険の見直しを行ったのをきっかけに、お金の知識を身につけることの大切さを実感し、ファイナンシャル・プランナーとして活動を始める。モットーは「自分のお金を他人任せにしない」。一人でも多くの人がお金を味方につけて、自分の思い描く人生を歩んでほしいと、マネーリテラシーの重要性を精力的に発信している。FPサテライト株式会社所属FP。

