自動車保険に加入する理由と補償内容

車に乗る人なら必ず考えなければならないのが、「自動車保険」についてです。全ての車は、「自賠責保険(強制保険)」に加入することが法律(自動車損害賠償保障法といいます)で義務付けられています。それに加えて、多くの人は損害保険会社の自動車保険に加入しています。義務ではないにもかかわらず、どうして多くの人が自動車保険に加入しているのでしょうか? ここで、自動車保険に加入する理由と、補償内容について考えてみましょう。

自動車保険に加入する理由

まず、加入することが法律(自動車損害賠償保障法といいます)で義務付けられている「自賠責保険(強制保険)」についておさらいしておきましょう。自賠責保険とは、次のような保険です。

  • 加入せずに自動車(原動機付自転車)を運航していると法令違反で罰せられます。
  • 1年以下の懲役または50万円以下の罰金(自賠法第86条の3)
  • 違反点数6点および6ヶ月の範囲内での免許停止処分
    (道路交通法第103条、第108条の33)
  • 保険料は、車種や契約年数によって決まります
  • 他人にケガをさせたときと死亡させたときの損害が補償されます
  • 自賠責保険の保険金等は、公平に保険金等をお支払するために、国土交通大臣および内閣総理大臣により「支払い基準」が定められています。支払限度額(被害者1名あたり)は以下のとおりです。

傷害:最高120万円  後遺障害:最高4,000万円  死亡:最高3,000万円

このことを踏まえて、自動車保険に加入する理由を考えてみましょう。

理由1:賠償額を増やしたい

自賠責保険は自動車損害賠償保障法(自賠法)により、すべての自動車(原動機付自転車を含みます)にその加入が義務付けられているため、車を運転している際に万が一人身事故を起こしたとし、法律上の損害賠償責任を負った場合、お支払限度額内で保険金が支払われます。ですが、事故の程度によっては賠償額が1億円を超えるようなケースもあります。そういったケースでは自賠責保険の支払限度額を超えてしまいますが、任意の自動車保険に加入しておくことで、より高額な賠償額にも対応できるようになります。

理由2:他人のケガや死亡以外にも補償がほしい

自動車事故では、どんな被害が起こるかわかりません。他人を傷つけることのほか、自分自身がケガをしてしまったり、ガードレールや他人の家の壁などを壊してしまうといったこともありえます。ですが、自賠責保険(強制保険)は被害者(他人)のケガや死亡に対して補償する保険なので、自分自身や物への損害をカバーすることはできません。自動車事故によって起こりうるさまざまな損害に対応するためには、任意保険に加入する必要があるのです。

自動車保険でカバーできる補償内容

損害保険会社の自動車保険の補償は、「相手側への補償」「自分や同乗者への補償」「自分の車への補償」の3つに分けることができます。さまざまな補償を組み合わせてオーダーメイドの保険プランを組めることが、任意保険の特徴です。

相手側への補償

【対人賠償責任保険】

車の運転によって、他人を死傷させてしまったときのリスクに備える保険です。請求された損害賠償額のうち、自賠責保険等の支払限度額を超える部分についての保険金を被害者に支払うことができます。死亡事故や後遺症が残る事故では損害賠償額が数億円にのぼることもあるので、それを考慮した保険金額を設定しましょう。なお、保険金額は「無制限」に設定することをおすすめします。

【対物賠償責任保険】

車の運転によって、他人の物や建物を壊してしまったときのリスクに備える保険です。衝突事故を起こしたときの相手の車、ガードレールや信号機といった公共物、家屋や店舗などの建造物も補償の対象となります。なお、踏切事故を起こして鉄道会社に損害を与えてしまったり、商店に激突して売り物を著しく壊してしまった場合など、事故によって他人の営業を妨げてしまったときの損失費用も補償対象です。事故の程度によっては、損害賠償額が数億円にのぼる例もありますので、そのような高額な賠償請求に対応できるように、保険金額を「無制限」に設定することをおすすめします。

自分や同乗者への補償

【人身傷害保険】

運転者や同乗者が、ご契約のお車に乗車中の方等が自動車事故で死傷したときのリスクに備える保険です。ご契約のお車で起こした事故だけでなく、契約者やご家族が歩行中の事故や、自転車に乗っているときの事故なども特約をセットすることで補償の対象となります。

【搭乗者傷害保険】

ご契約したお車に搭乗していた方が死亡または後遺障害を被った場合に補償する保険です。また、治療日数や傷害の部位・症状に応じて決まった額を受け取ることができる特約もあります。なお、死亡の場合は、保険金額の全額を受け取ることができます。

自分の車への補償

【一般補償 車両保険】

自分の車が損害を受けた場合のリスクに備える保険です。他の車との接触事故はもちろん、単独事故、相手が不明な当て逃げ、車へのいたずらや落書きも補償対象となります。なお、火災・爆発・盗難・台風といったトラブルは補償対象ですが、地震・噴火・津波は対象外です。

【車両危険限定 車両保険】

一般補償の車両保険より補償対象の範囲が狭く、保険料を節約できる保険です。具体的には、単独事故と、相手が不明な車対車の衝突・接触、あて逃げ、転覆・墜落、地震・噴火・津波が補償対象外となります。

まとめ

保険会社の自動車保険に加入すれば、自賠責保険の補償額に上乗せしたり、補償内容をより幅広くすることができます。自動車保険の補償内容は、「相手側への補償」「自分や同乗者への補償」「自分の車への補償」の3つです。さまざまな補償を組み合わせて、自分に合った保険プランを考えましょう。

(2015年6月)A15-100986

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*医療保険、がん保険には損害保険会社の商品も含まれています。

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